足マッサージと聞いて思い出すのは、なんといってもやはり、本場タイでのマッサージでした。
大体四十か五十そこらのおばさんで、足マッサージのベテランっぽい風貌をしているので割と安心できるかなとは思った記憶があります。
なぜタイ式の足マッサージがそこまで印象深いのか、その理由は簡単。
個室に通される前に靴を脱いでいるため、足マッサージを受ける準備は整っているわけなのですが、やはり最初は何か緊張していました。
タイ式の足マッサージとは、印象が深すぎて、ほかの経験をすっ飛ばしてでも思い出してしまうものです。
それも仕方ないのかもしれません、それこそが、私がはじめて専門店で受ける足マッサージだったのですから。
大げさじゃないかと思いつつも、もしかしたら痛いかもしれないというイメージを持っていたのは、ある程度影響されていたのかもしれませんでした。
よく、芸能人というか芸人が、タイ式足マッサージというものを受けて、激痛に悶絶するというシーンが、たまにバラエティ番組でも見受けられます。
足マッサージの本領発揮のときがついにやって来たのか、そう思いました。
足の裏に、タイ式足マッサージによる激痛を感じながら、しかし頭の中では逆に冷静になってしまっておりました。
いえ、本当は意識を失ったりはしませんでしたが、さすが本場の足マッサージ、改めてすごいものだとは思いましたね。
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