そして、患者のために心理的、霊的側面から支え、死を迎えるまで、患者が人生を明るく生きてゆけるよう支えるのが、緩和ケアの役割なのです。
そして、障害にならないように、予防や対処をすることが、緩和ケアの目的でもあります。
要するに、緩和ケアは、クオリティー・オブ・ライフと言われる、生活の質や生命の質を改善するためのアプローチとして、定義づけられています。
患者の痛み、そして、症状のコントロールや、 精神的、霊的問題の解決は、非常に大きな課題で、それを解決すべく、緩和ケアが存在するのです。
また、家族が、患者の病気や死別後の生活に適応できるようサポートするのも、緩和ケアの目的でもあるのです。
緩和ケアは、治癒を目指す治療が絶対的に有効なものではなく、患者に対する全人的なケアこそが最良とするものです。
緩和ケアは、痛みや苦痛を伴う症状から解放してくれるもので、生命を尊重して、死を自然の過程と認めるという見地にあるものです。
痛みや不快な身体症状のつらさを和らげるだけが、緩和ケアの目的ではなく、心理的苦痛などを解決してくれるものです。
そして、一般社会における、緩和ケアに対する関心は、70年代にはじめて高まったとされています。
また、心理社会的問題や、スピリチュアル面でも、きっちりと評価を行うものです。
オーストラリアでは、俗に、キリスト教でのホスピスケアの長い歴史を持っています。
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